西田宗千佳『スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場 (アスキー新書) [新書]』読了
テレビはプライベートな空間で家族や恋人、友人と共に同じ時間に同じ映像体験をするという点で他に変わるもののない価値があります。それはtwitterでの実況も変わらないかもしれません。
テレビと言った場合、テレビ放送事業と、テレビ受像機と2つの意味合いがありますが、本書はテレビ受像機に焦点を合わせたものですね。現在の多チャンネル化やネット接続でコンテンツが増えていくのに対して、10フィートUIがリモコンから進化していない現状があり、またUIに回す能力が足りていないという事がある訳ですね。実際、アクトビラなんて酷いものです。使いづらいし、テレビのレスポンスも酷い。しかし、スマートフォンやタブレットが急速に普及するにつれ、それらに奢られているCPU等が安価になりテレビでも採用できるようになって、ハードウェア的には能力が格段に上がっていくだろう、しかし10フィートUIの問題はまだまだ解決していない状況があります。スマートフォンやタブレットをUIとして使うという流れもあるようですが、この先まだどうなっていくかわかりません。
テレビがスマート化して快適な10フィートUIを手に入れネットとつながり新たな体験、価値をこれからどう生み出していけるか。テレビは日常的に接するものですがテレビ受像機の将来はそこにかかっているだけに、否応なく興味がそそられます。
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