萌えの心臓
本日20時からのNHK BSハイビジョン『ハイビジョン特集 シリーズ 東京モダン 萌えの心臓』
は実に良かった。
世界のドキュメンタリー監督が東京を舞台に独自の視点でニッポン文化と日本人の心に迫るシリーズ第4作。インド人若手監督が漫画同人雑誌の世界に「萌え」の秘密を探る。
毎年3日で数十万の若者を集める漫画同人誌イベントに、出品し続ける女性作家たちがいる。敦子さん、結婚十年の専業主婦。若いころ投稿作を「自己中心的」と批判され、作品や自身の性格に悩み、でも今もマンガを描き続ける。えり子さん、パソコン・オタクっぽい夫との暮らしをネタに創作、若者のカリスマに。作者、読者が共に夢中になるのは「男の子どうしの恋愛」を描くジャンル「BL(ボーイズラブ)」。その読み手、書き手は女性が多く「腐女子」と呼ばれる。なぜBLに夢中に?なぜ数十万の若者が集まる?マイナーに思えることが、メジャーになる仕組みは何?イベント関係者は「インターネット時代なのに、イベント会場に物理的に人が集まるところに秘密がある」と言う。インド人監督は秘密の答えを求め、自宅でペンを握る作家へ、同人誌の印刷に腕を見せる街角の印刷技師へ、大新聞の記者へ、路上を歩く少女たちへ、そして恋愛漫画の大家、萩尾望都へ問いかけ続ける。「萌え」って何?と。
萩尾望都先生に『BL』とか『やおい』について尋ねて、萩尾先生がお答えになっている姿に感動を覚えた。しかしながら、少女マンガ雑誌のはじまりとか、もはや歴史上の出来事なのだよなあ。米沢嘉博記念図書館のことも含めて、『漫画』とか『漫画同人誌』というカウンターカルチャー、サブカルチャーのはじまりの頃のことは記録に残していくべきだよなあ。まだ生きている人が居るうちに。
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